お子さんが不登校や引きこもりになったとき、多くの親御さんは戸惑いや不安を感じることでしょう。どうしたら学校に戻ってくれるのだろう、このままで将来は大丈夫なの、といった想いで胸がいっぱいになるかもしれません。でも、スピリチュアルな視点から見ると、これは単なる「問題」ではなく、お子さんの魂が何かを伝えようとしているサインなのかもしれません。

　引きこもる子どもたちは、決して怠けているわけでも、逃げているわけでもありません。社会に適応できないのではなく、合わないだけかもしれません。むしろ、現代の価値観やスピードに敏感に反応する、繊細で感受性の高い魂であることが多いのです。今のままでは自分らしく生きられない、といった内なる声に耳を傾け、自分自身と向き合うために、一時的に外の世界との距離を取っているのかもしれません。

　親として何よりも大切なのは、子どもの魂の力を信じることです。たとえ今が停滞しているように見えても、魂は常に成長し続けています。この子にはこの子のタイミングがある、今は必要なプロセスを歩んでいるだけ、そう心から信じるとき、親のエネルギーが穏やかに変化し、子どもも安心して内側の旅を続けられます。親が信じることが最大のギフトになるのです。

　スピリチュアルな観点では、私たちは生まれる前にある程度の人生設計、すなわち魂の青写真を決めてくると言われています。その中には、あえて「止まる」時期も含まれていることがあります。子どもが学校に行かないという出来事も、親であるあなたにとっても、そしてお子さん自身にとっても、魂の成長の鍵を握る重要なレッスンかもしれません。

　たとえば、無条件の愛を学ぶため、存在をそのまま受け入れる練習として、「何かをさせる親」から「ただ見守る親」への変容のプロセスとして、といった深いテーマが込められていることもあります。

　子どもの様子が変わらないとき、実は親の内側の見直しのチャンスが訪れていることもあります。焦りや不安、期待、コントロールの気持ちに気づき、それを少しずつ手放していくとき、親子のエネルギーのバランスが整い始めるのです。

　「変わってほしい」と願うよりも、まずはあなた自身が安らぎの波動をまとっていくことが、自然と子どもにも伝わっていきます。親の内面が変わると、子供にも変化が訪れます。

　引きこもりや不登校は、「ダメなこと」ではなく、魂が自分らしい道に戻るための時間なのかもしれません。この時間にも意味があると考え、どうか焦らず、無理に動かそうとせず、ただ信じてあげてください。そして、あなた自身も自分を責めずに、ゆったりと見守ってください。その静かな信頼が、何よりもお子さんの魂を癒す力になります。

　あなたとお子さんの魂の旅に、心からのエールを送ります。